研究成果について

細菌をやっつけろ!!感染症の薬開発につながる新発見!! (2010/4/13発表)

タイトル
細菌をやっつけろ!!
感染症の薬開発につながる新発見!!

イラスト2 ぼくは「チトクロム酸化酵素」です。
 ぼくは生物が生きていくのに欠かせないたんぱく質の1つなんだ。
 人間・動物はもちろん、細菌が生きていくためにも必要なんだよ。

イラスト3

「チトクロム酸化酵素」はわたしたちの体の中でどんな働きをしているの?

 人間が生きるためには、エネルギーが必要だよね?
 ぼくは、呼吸酵素とも呼ばれていて、呼吸で体に入ってきた酸素と、食べ物から得る水素を合体させ、人間が生きるために必要なエネルギーを作ってるんだ。

イラスト4スプリング8(エイト)でどんな実験をしたの

 呼吸酵素についてまだわかってないことがたくさんあるんだ。
 今回、兵庫県立大学の吉川先生は呼吸酵素の構造やエネルギーを作り出すしくみを詳しく解明するため、人間に近い牛の筋肉細胞から呼吸酵素を取り出し、スプリング8の光で見てみたんだ。
 今までどれも同じだと考えられていた呼吸酵素だけど。細菌中の呼吸酵素の構造とは全く違うってことがこの実験でわかったんだ。

これから先、どうなるの?

 人間と細菌で構造が違うってことは、構造の違いを利用して、感染症の原因になっている細菌をやっつける薬を作ることができるかもしれないね!!いろんな病気に役立つことが期待されてるんだ。
 感染症の薬の開発につながる新発見は、わたしたちが元気に暮らしていくためにとってもすばらしい発見だったんだね!!

 

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プレスリリース本文

カテゴリ生命科学・バイオテクノロジーシリーズ投稿日2010年12月21日 09:00